経営方針
株主・投資家の皆様へ
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
第66期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の業績と第67期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の見通しにつきましてご報告申し上げます。
第66期の概況
当連結会計年度の業績につきましては、新型コロナウイルス感染症の世界規模の感染拡大による経済の停滞から一定の回復が見られたこと等から売上高は487億3千1百万円(前年同期比17.1%増)となりました。利益面におきましては、主力である射出成形機の需要が回復したこと等から営業利益25億7千7百万円(前年同期比125.1%増)、経常利益は29億4千万円(同174.6%増)となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は26億8千万円(前年同期比347.6%増)となりました。
第67期の見通し
第67期におきましては、新型コロナウイルス感染症により停滞した経済活動の回復が継続することが見込まれるものの、半導体不足、鉄鋼価格の上昇、プラスチック材料の不足、値上げ等の懸念から先行きは不透明であります。また、世界において環境問題が指摘されており、その対応が急務となっております。
このような状況下において、当社グループといたしましては、環境経営を強化するため、営業、生産、商品、リスク等全ての企業活動を環境視点で考える「環境対応技術のビジネス化」により売上増加に繋げてまいります。
- (1) 環境経営の実践強化
環境経営を強化し、企業価値の向上を図り、営業、生産、商品、リスク等全ての企業活動を環境視点で考え、環境対応技術のビジネス化により売上増に繋げてまいります。 - (2) セールス戦略
お客様の課題解決型企業として、展示会および内覧会を活用し、提案型営業によるソリューションビジネスモデルを提案するといともに、お客様にご満足を提供するため、IoT技術を活用した営業・サービス活動、環境対応技術の提案を進めてまいります。 - (3) 商品戦略
中・長期ロードマップに基づく計画的な商品開発・研究開発を行い、市場投入を図ってまいります。環境対応技術開発の推進としてポリ乳酸(PLA)+木粉材料の拡販および新規ビジネス商品としてアルミ金型、サブスクリプション等を展開してまいります。 - (4) プロダクト戦略
グローバルサプライチェーンの強化により、品質、コスト、納期対応の向上を図るとともに為替リスクの低減を図り、半導体関連、金属材料部品等の難調達部材につき計画的調達、供給体制の再構築により品質、コスト、納期の安定化を進めてまいります。 - (5) コスト戦略
グローバルサプライチェーンの強化により、コストダウンを推進し、海外工場使用部品を国内工場に展開することでさらなるコストダウンを進めています。 - (6) サービス戦略
サービス、部品販売業務は収益の柱であり、販売を更に強化してまいります。ビフォアサービス営業の強化およびプリメンテナンスを推進してまいります。 - (7) 人事戦略
グローバルに対応できる人材の育成のため、海外社員のトレーニングプログラムを確立させるとともにグループ内での人材交流、外国人技能実習制度を利用した人材活用を進めてまいります。 - (8) リスク管理体制
全社リスクの見直しを実施し、全拠点のBCPの作成および更新を進めてまいります。特にBCPについては、地震、水害、雪害等の天災およびウイルス等の健康リスクへの対応を強化してまいります。
当社グループといたしましては、経営目標の達成に向けた世界5極生産体制と販売体制の強化と共に、業界全体として地球環境保全に取組む組織的な活動を含む社会課題の解決に根差す企業価値の向上に努めてまいる所存でありますので、一層のご支援とご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
令和4年6月
代表取締役社長 依田 穂積
代表取締役社長 依田 穂積